ご無沙汰しています。iworksです。
気づけば、HPブログやSNSの更新がすっかり途絶えてしまっていました。
この約1年間、私はある大きな変革の渦中にいました。それは、AIライティングツールの本格導入です。
昨年9月、業務の効率化と、コンテンツの成果を最大化することを目指し、自分自身だけでなく外注ライターさんたちにもAIツールを解放する、という大きな改革に踏み切りました。
しかし、それは同時に、私自身にとっても「AIをいかに使いこなすか」という大きな課題との戦いの始まりでした。
この1年は、まさに「武者修行」の日々でした。
AIが生成した文章と向き合い、より自然で、血の通った表現へと書き直していく。プロンプトを百度試し、意図する原稿が生まれるまで何度も生成し直す。ライターさんから上がってきた原稿から、AIの気配をどう消していくか…。
来る日も来る日も原稿作業に没頭し、目の前のクオリティを追求するうちに、外への発信がすっかりおろそかになってしまいました。
一定の品質を保ちながら、大量の案件に対応しようとすると、仕事はどうしてもマニュアル的になりがちです。特にAIを使い始めてから、その傾向が強くなったライターさんが多かったように思います。新しいツールをうまく使いこなせず、かえって苦労している様子が垣間見えることもありました。
本来、ライターはクリエイティブな仕事のはずです。iworksのHPに掲げているキャッチコピーも「クリエイティブの力で心を動かす」です。AIの精度がどれだけ高くなったからといって、生成された文章をそのまま納品するだけでは、仕事に面白みを感じることもなければ、人の心を動かすこともできないでしょう。
この1年間、AIと、そして多くの文章と向き合い続けて、気づいたことがあります。
AIを使っても使わなくても、ライターという仕事の本質は何も変わらない。
この気づきは、私たちをiworksの原点に立ち返らせてくれました。iworksを開業したときに掲げたテーマ、それは「心と行動に作用するライティング」です。
私たちが本当に届けなければならないのは、単語やデータが正しく並んだテキストではありません。書き手の想いや熱が乗り、読み手の心を動かし、次の一歩へと後押しするような「伝わる文章」です。その本質が欠けていては、どんなに美しく整った文章も、人の心や行動に作用することはないのです。
この当たり前のようで最も大切なことに、あらためて気づくために必要だったのが、この沈黙の1年間だったように感じています。
試行錯誤はまだ続きますが、これからはこの場所で、私が文章とどう向き合っているのか、その過程も少しずつお伝えしていければと思います。