マーケティングやプロモーションにインターネット環境が活用されるのが当たり前の時代。さらにコロナ禍によるニューノーマルを経て、よりオンラインでの情報発信を効果的にするWebライティングが重視されるようになりました。
Webライティングは手法もさまざまあり、ターゲットや目的によって適切なものを選ぶことが、効果的なプロモーションにつながります。
これからブログやSNS、オウンドメディアなどでのプロモーションを検討している人のために、代表的なWebライティングの手法である「SEOライティング」と「UXライティング」の違いをふまえた特徴、向いているシーンについて解説します。
幅広い人への情報発信を目的とした「SEOライティング」
Webライティングの手法として一般的な「SEOライティング」の特徴や目的、向いているシーンを解説します。
SEOライティングの目的と特徴
「SEO」という言葉を本のタイトルや講座、資格名などで見聞きしたことがある人も多いかもしれません。SEOライティングとは、SEO(検索エンジン最適化)に即したWebライティングの手法です。ホームページや広告、ブログやSNS、オウンドメディアを立ち上げても閲覧者がいなければプロモーションにはつながりません。そこでWeb上で閲覧者に見つけてもらいやすくするために行うのが、SEOライティングです。
SEOライティングは、検索エンジンの検索結果の上位に表示されるようにするのが目的です。そのため、検索するユーザーの裏にある検索意図やニーズをふまえた記事作成を行います。
検索意図やニーズを汲むために、SEOキーワードや共起語を抽出するためのツールを使用します。ツールによって検出されたキーワードを記事内に散りばめることで、検索エンジンが「有益な記事」と判断し、検索上位に表示されやすくなります。
SEOキーワードや共起語は、一般的な言葉が検出されます。たとえば「家」には、「おうち」「住まい」「住宅」「自宅」「我が家」「お宅」などさまざまな呼び方があります。自宅の外壁工事を検討している人なら「家 外壁 修理」や「家 外壁 値段」などのキーワードで検索するはずです。「おうち 外壁」や「お宅 外壁」と入れる人はほとんどいないでしょう。そのため、SEOライティングは一般的、汎用的な言葉を使用して記事を作成します。
ただし、抽出されたキーワードを散りばめただけの記事は、検索エンジンから評価されません。そのため、SEOを踏まえつつ分かりやすい見出し構成にする、ユーザーファーストを踏まえた内容にする、専門性の高いコンテンツにする、などのコツやテクニックも必要になります。
SEOライティングが向いているシーン
SEOライティングは、検索エンジンからの流入を期待したいときに向いている手法です。以下のような、幅広いプロモーションに向いています。
・新規の顧客を獲得したいとき
・新商品やサービスのプロモーションをしたいとき
・店舗や企業の発信するブログやSNS、オウンドメディアを知ってもらいたい など
ユーザーの気持ちに寄り添う「UXライティング」
SEOライティングとは異なる、もう一つのライティング手法である「UXライティング」の特徴や目的、向いているシーンを解説します。
UXライティングの目的と特徴
UXライティングとは、ユーザー体験(User Experience)の向上を目的としたライティングの手法です。ユーザー体験とは、簡単に言えば、商品やサービスを利用したことによってお客様が得る体験を指します。「ユーザー体験の向上」、つまりお客様が商品やサービスを心地よく、快適に使用・活用することを目的として、UXライティングが用いられます。
SEOライティングが幅広い、不特定多数のユーザーへの情報発信を目的としているのに対して、UXライティングは商品やサービスを利用するユーザー(お客様)をターゲットに絞っているのが特徴です。
「家」「犬」という言葉を例に挙げて説明しましょう。「家」を表す言葉には、他にも「おうち」「お宅」「ご自宅」「住まい」など、いろいろあります。また「犬」なら、「愛犬」「相棒」「ワンちゃん」「わんこ」など。まさに今この記事で目にしている「ユーザー」という言葉も、「お客様」「契約者」「ご購入者様」「ご主人」などに置き換えることができます。UXライティングは、ユーザーに心地よさを感じてもらうことを重視し、記事を読むユーザーに寄りそった言葉を選んで記事を作成します。そのため、想定するユーザーが見込み客であれば、「家」「犬」などの言葉は使わず、より丁寧な「お住まい」「ワンちゃん」などの言葉を選んで使うはずです。
UXライティングにおいては、企業がどのような人格でユーザーに接するのか、ユーザーからどのように見られたいかを考えてデザインしていく必要があります。ユーザーに最適な言葉で語りかけることで、親近感をもたせる効果が期待できるため、ブランディング活動においても効果の高い手段になり得ます。
SEOライティングが看板や広告、ポスター、商品やサービスを広く知らせる広報スタッフや飛び込み営業マンなら、UXライティングは説明書やマニュアル、商品の使い方を丁寧に教えてくれるインストラクターといったところでしょうか。
ユーザーの気持ちに寄りそうUXライティングだからこそ、感情を揺さぶる、心の琴線に触れる言葉選びが重要となります。表現や言葉を間違えると、逆にユーザーを不快にしてしまう可能性もあるのです。
UXライティングが向いているシーン
UXライティングは、商品やサービスを利用するユーザーを対象とした、以下のようなシーンに向いています。
・商品やサービスのマニュアル
・ある程度購入、検討が決定しているお客様へ対しての商品やサービスの紹介
・商品、サービスの不具合時のメッセージ
・顧客向けメルマガ、ホワイトペーパー、SNSメッセージなど
記事を読む人に向けたWebライティングの手法を選ぶには
記事のターゲットや目的によって、適したWebライティングの手法は異なります。さらに、情報を求めているユーザーに記事を届けたり、ユーザー体験を向上させたりするには、SEOライティング、UXライティングの両方のテクニックが必要です。
Webライティングの手法を間違うと、コンテンツの質が下がります。そうなると、当然のことながら、ユーザー満足度も下がり、検索エンジンからの評価も下がってしまいます。つまり、ホームページへのアクセス数が増えず、見込みユーザーを獲得できない、売り上げも上がらないということになります。こうした悪循環に陥らないようにするには、Webライティングの手法を理解してシーンに合わせた使い分けをすることが大切です。
iworksでは、様々なWebライティングの手法を駆使して、多くのユーザーに企業の存在を知ってもらう、ファンになってもらう「仕組みづくり」に取り組んでいます。大切なのは、潜在ニーズを持つ検索ユーザーに有益なコンテンツを提供し、より広く企業の存在を認知してもらうこと、そして同時に、訪れたユーザーに快適な体験をしてもらうこと。
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