インボイス制度の導入が間近に迫り、取引先から「適格請求書発行事業者登録はしたか」「する予定はあるか」との問い合わせが来る。私は課税事業者なので、事業者登録はすでに行っており、インボイス制度が導入されても特に影響はない。
しかし、中には「事業者登録をしないと取引しない」などと半ば脅しのような通告をしてくる企業もあり、事業者登録はしたものの心中穏やかではない。取引上の優位性を笠に着てそのような物言いをする取引先には、今後こちらからお付き合いを辞退したいとすら思っているくらいだ。
一方で、それ以上に悩ましいのが、外注先への対応だ。外注先は、ほとんどがフリーランス(免税事業者)なので、おそらく適格請求書発行事業者登録はしない、あるいはギリギリまで様子見だろう。外注先がすべて課税事業者になってくれればいいが、相手の事情を考えると強要することも取引を辞めることもできない。そうなると消費税分の負担はこちらがすることになる。さらに制度導入により、10月以降は膨大な事務作業が発生することも予想され、気が重い。
フリーランスにとってデメリットしかない制度、今からでも中止してもらいたい。